坂本慎太郎の政治的発言でかなり尖ってるやつです。
この社会に対する不安がはっきりと語られています。
異物の存在できない世界になっている
引用
––––特定秘密保護法だったり、集団的自衛権の問題だったり。
吉永 国民の多くが賛成していないのに、勝手に押し通してしまうわけじゃない。政府にとって都合の悪いことは、法律だろうがなんだろうが、権力で書き換えてしまうっていう。むちゃくちゃだよね。いまはそういう合点がいかないことに対する怒りがすごくある。風営法もそのひとつ。
大野 すごく視野が狭いなって思う。原発の問題にしろ集団的自衛権の問題にしろ、いまの目の前のことにフォーカスし過ぎて、次の世代やこれからの社会を作っていく人たちへの配慮が全然されていない。目先の都合の話ばかりだなって思う。
––––坂本さんはいかがですか?
坂本 同感ですね。世の中って異なるものたちがお互いに尊重し合ったり、どうにかこうにかバランスを取りながら共存していると思うんだけど、あいまいなものとか白黒はっきりつかない微妙なものが存在しにくい世の中になってきているなって感じます。一見、合理的で、わかりやすいものだけになってきているというか。そのあたりに恐怖を感じますね。社会全体に。異物が存在できないムードというか。
––––『ナマで踊ろう』はまさにそうした恐怖のようなものが、寓話のような世界観とサウンドで見事に表現されているように思います。また歌詞やメッセージに関してもこれまでの作品に比べ、とてもダイレクトだし、わかりやすく警告を促しているような感じがあります。
坂本 いまはそういうほうがいいのかなって。なんとなくですけど。
SFの手法を使って風刺を行う音楽家なのが坂本慎太郎です。
引用終わり