友達からおしっこをかけられたことはありますか。
ぼくはあります。
それは小学校の頃、男の子5人でボール当て鬼ごっこをしていたときでした。
ぼくはボールをコントロールするのが下手だったので、なかなか当たらないんですね。
そこで、僕は鬼の時、大きく投げミスをしてしまいました。
ボールは畑に落ちてしまいました。
その畑は、僕らの遊び場から二メートル程低く、見下ろせる位置にあります。
また、手入れがなされていないので、背の高い雑草がわらわら生えていました。
ボールは草の影に隠れたのか、ぱっと見当たりません。
僕は「めんどくさいことになったな」と思いつつ、柵を乗り越えて、その草ぼうぼうの畑に降りました。
ボールを投げた方向は、おおよそ見当が付いていました。
草むらをかき分け、目線を下にして探していると、数十秒でボールを発見することができました。
僕はそのボールを持って、友達が待っている元の遊び場のほうへ帰ろうとしました。
ボールを探している途中、柵の向こうで4人が立ってぼくを見つめていました。
ぼくは柵に掴まって、遊び場の方へ登ろうとしました。
その時です。
柵の向こうからぼくを見下ろしていた友達の一人が、自分の性器を短パンの裾から出しました。
そしてその先端から放尿をし始めました。
生ぬるいサラサラとした液体がぼくの頬にかかり、次に肩を濡らしました。
Tシャツのお腹の部分が濡れて、ジャージのズボンも濡れていきました。
鼻腔の奥を舐め回すような、じんわりとした臭気がぼくの体を包みました。
その友達と、周りの2人は笑い合っていました。
ぼくはすぐに柵を乗り越え、黙って家に帰りました。
涙が出ました。
母親は心配そうに「どうしたの」と僕に聞きました。
僕は「ゆうすけくんにおしっこをかけられた」
と言い、すぐにお風呂に入りました。
その日は習い事である空手の曜日でしたが
「今日は行く気がしない」
と言って、休むことにしました。
その日は布団の中で、ゲームボーイの「マリオランド 6つの金貨」をしながら、時々どうしても出てくる涙を拭いました。
そして、ゆうすけくんを殺したいとも思いました。でもゆうすけくんを殺すのはだめだと思いました。
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