機材類
FENDER REVERB(リバーブユニット)
- ハンドメイドのアンプに接続された
ハンドメイドのアンプ
- メンバーと仲の良い友人が制作したもの
- たまたまその有人がPEACE MUSIC(ゆら帝の録音スタジオ)に持ってきていた
- ACとともに電池駆動可能
- トランジスタ仕様
- 出力は小さい
- スピーカー二発、二方向に向けられている
FENDER VIVRO-KING(アンプ)
- 乾いた音を出すために使用
VOX HARRICANE(ギター)
- 六十年代もの
- 激しめの曲で使われている
SUZUKI VIOLIN M-20(マンドリン)
- 「とある国」で使用
Gibson SG STANDARD(ギター)
- いわずもがな。ライブでも使っているあの水木しげるのサインの入った赤いギター(この録音の時、サインは入ってない)
ARAI DIAMOND 12W120(12弦ギター)
- 中村宗一郎さんが持ってた12弦アコースティック
- マグネティック・ピックアップ装備
- ライン録音とマイク録音で録りわけた
YAMAHA PortaSound(キーボード)
- 坂本慎太郎が拾ったもの
MAXON PARAMETRIC EQ PQ-9(イコライザー)
- 80年代初頭に発売されていたパラメトリック・イコライザー
HONDA SOUND WORKS FUJIYAMA DRIVE(歪み系)
- アメリカンタイプらしい(水色)
Roland TAPE ECHO RE-201
- エコーの調子の悪さが今回のレコーディングで良い味を出した
GUYATONE WAH FAZZ(歪み系)
ゆらゆら帝国のしびれのエピソード、使用機材
ハラペコのガキの歌
- 坂本慎太郎が家でヤマハのPortaSoundにプリセットされているボサノバのリズムをギター用ディレイを通してミニアンプで鳴らして遊びながら作った
- レコーディングも上記の方法で録音
- もともと、ギターが入っていたが、最終的に抜いた
- 「音を畳むように」という坂本の注文を中村宗一郎が受けて、このようなミックスになった
- ゲストコーラスは(Ticaの武田カオリ)
- みんなイライラしているイメージ。一曲目と二曲目のつなぎ方は、広がった空間というか宇宙みたいなものが、バタッバタッと畳まれて、こんなにちっちゃくなっちゃったような(坂本慎太郎)
時間
- ベーシックを録って、コーラスを重ねただけ。
- 坂本より「ドラムを変な音にしてほしい」という注文あり(中村宗一郎)
- バスドラが前にあって、他のドラム音は後ろで鳴っているようなイメージ
- ギターはVox、アンプはバイブロキング
- ギターソロ、スキャットのユニゾンは石原洋の発案
- ゲストコーラスを入れる模索をしていた。石井マサユキさんのところでデモを録音。
- ゲストコーラスは(Ticaの武田カオリ)
- 子供の時のテレビとかで、タイムスリップするときに時計がぐにゃっと曲がったトンネルの中をびゅーっと飛んでいく感じ(坂本慎太郎)
侵入
- ハラペコのガキの歌~時間~侵入までがセット。
- 上記三曲で「しびれ」のイメージを決定づけようというのがあった(石原洋)
- ギターはSG
- ギターはライン録り
- この音の感じがアルバムの軸(坂本慎太郎)
- スカスカで、頭の中で鳴っている感じ。ライブの熱い感じじゃないような。(坂本慎太郎)
- すごいいやらしい医者というか。注射するときに、注射の中から入ってくるみたいな。
誰だっけ?
- ずっと鳴ってる歪んだ音は、ギターではなく、PortaSoundをハンドメイドのアンプでならしたもの
- 上記は坂本慎太郎が弾いている
- ギターでやったテイクがあるが、あまり評判が良くなかった(坂本慎太郎)
- ハンド・クラップで勢いを持たせた(石原洋)
- ドラムのバスドラ全打ちを一郎君が考えて。汽船とか、道路工事とか。ダダダダダダダっていう(坂本慎太郎)
傷だらけのギター
- ゆら帝メンバ三人だけでプレイしている
- ギターはVox、アンプはバイブロキング
- 変拍子っぽいが、カウベルでカウントを取ると四拍子。以前のゆらゆら帝国な感じ(中村宗一郎)
- ギターリフが逆さまになるんですよね(坂本慎太郎)
夜行性の生き物3匹
- ギターはSGで、ライン録りと、アンプのマイク録りをミックス
- FUJIYAMA DRIVEでアンプの音をペケペケな音にしている
- ギターソロはFUJIYAMA DRIVE+マクソンのパライコを踏んで、音をジャキジャキにしている
- 後半に鳴ったりおさまったりするノイズはSIB!のEHODRIVEで発振させた
- 発振はリアルタイムで坂本が操作した(中村宗一郎)
- キャプテン・ビーフハートっぽいといったら身も蓋もないんですけど(笑)(坂本慎太郎)
貫通
- PortaSound+手作りアンプの音がテーマ的に鳴ってる
- 手作りアンプが無ければこのアルバムは違うことになったと思います(中村宗一郎)
- ギターソロはローランドのワウファズと、グヤトーンのワウファズを2台繋いで、SGと手作りアンプで鳴らした
- 中間部分は相当苦労した。行き詰まったところでまったく違うアプローチに変えた(石原洋)
- シンバルがシャーっていったり、ギターの高音がシュワシュワっていうのは誰でも聴けばシャワー浴びたり泡のお風呂に入っている感じになるじゃないですか。それをやっただけなんですけど(坂本慎太郎)
- これはシングルで先にやったので、それと全然違うアプローチをと重い、アルバムバージョンの間奏は虫の卵が一個一個プチプチかえっていくような感じにしました(坂本慎太郎)
機械によるイジメ
- この曲は石原さんが作ったようなもの(坂本慎太郎)
- 曲順を考え始めた頃に、今までのペースを変えるような曲がほしいなと思って、「めまい」の方でもインストを作ったので「無い!!」への橋渡してきな意味も込めて(石原洋)
- ハーモニクス音と、キュルキュル言ってるのもギター。
- それらの音は「貫通」から移植した音。(坂本慎太郎)
- 「貫通」の子供みたいな曲(中村宗一郎)
- クリックなのに正確じゃないクリックに人間が苦労してる感じ(坂本慎太郎)
無い!!
- メンバー三人の音。借り物のミュージックマスターを弾いてます(坂本慎太郎)
- 後半に12弦ギターを重ねた。
- 面白い12弦ギターで、ラインで録るとエレキの12弦みたいな音がする(中村宗一郎)
- 今回の12弦ギターはフォークロックっぽさ、柔らかさを出すのでは無く、ギターっぽくない使い方で入っている。(石原洋)
- これは水がチョロチョロっていう感じで(坂本慎太郎)
ゆらゆら帝国のめまいのエピソード、使用機材
バンドをやってる友だち
- 女性に歌ってもらうっていうアイデアは坂本が出した。
- 行き当たりばったりで、オーディションをするわけではないし、知り合いのそのまた知り合いで良さそうな人がいれば頼むような感じ(石原洋)
- この曲はもとは普通に三人で演奏してるいい感じのフォークロックだったが、結局はベース以外全部なくなった。
- 最終的に坂本のボーカルも消えた
- 元のキーのまま歌ってもらったんで、年齢・性別を超越した感じです。少年ぽくもあり素人くささもあり(坂本)
- ギターはソロだけで、SGとバイブロキング
- こういう未完成な感じのまま残したかったってのある。曲として。(石原洋)
- ゲストボーカルはジュン(ママ・ギタァ)
- 他の人に歌ってもらうことで、ちょっと歌わされてる感じになって、よこがよい。距離ができるというか、客観的になるっていういか。”僕”とかいう言葉を女の子が歌うっていうのはポップスとかによくありますけど、ちょっとそそられるものがありますね(坂本慎太郎)
ドア
- SGとバイブロキング
- SGはベーシックのあとにもう一回重ねた。テープエコーも使っている。
- そのテープエコーが壊れかけていて、妙な回転ムラがあっていい感じ(坂本慎太郎)
- 基本は三人とコーラスだが、裏メロの部分で12弦ギターが鳴っている。
- この曲はライブでもほぼ同じような形で再現できるでしょう(中村)
- ゲストコーラスはママ・ギタァ
- 次に来る世代というか、この世に生まれたばっかりの世代にむけたようなところもちょっとある(坂本慎太郎)
恋がしたい
- これもSG
- ワウは低価格のファズワウ(坂本慎太郎が昔買ったアイバニーズのWF-10)
- 後半には12弦ギターを重ねたが、基本は三人で、女性ボーカルと、あとトランペット(坂本慎太郎)
- トランペットは生。石原洋の友だちが吹いた。オルガンとピアノは中村宗一郎が弾いた。
- 最初にこの曲を聴いた時からトランペットを入れたいなと思って、鍵盤でシミュレーションをしてたが、まさか近くに吹ける人がいるとは思わなかった(石原洋)
- 機材を集めるのと同じように、人も集めるって感じですかね笑(中村宗一郎)
- 好きなタイプの曲で、飛行機に乗って海外旅行に行くときの機内の気分になるやつっていうのがあって。それですね。(坂本慎太郎)
通りすぎただけの夏
- ミュージックマスターを使っている。
- トレモロはバイブロキングのトレモロ。
- ギター一本で、メンバー三人でやってる。
- しかしコーラスが異常に重ねてあります(坂本慎太郎)
- 坂本が一人多重録音で、サビのピークのところだけママ・ギタァの彼女たちにコーラスしてもらっている。
- 「ゆらゆら帝国Ⅲ」の「少年は夢の中」もそういうコーラスを入れたけど、その感じが良かったのでこの曲でも使った(石原洋)
- 質素なバックに、ゴージャスなコーラスという感じ。(坂本慎太郎)
- これはもう夏っていう感じで(笑)(坂本慎太郎)
とある国
- 次の「からっぽの町」を聴いた時、コード進行をなぞってたらインストが作れると思って、最初はストリングスを一杯入れて、あとマンドリンとハーモニウムを入れてエキゾチックな感じにしようとしたんですけど、ハーモニウムを調達できなかった(石原洋)
- マンドリンは坂本君が弾いたことなかったのに特訓をして最後までやり遂げたので感謝している(石原洋)
- マンドリンはチューニングを少し低くしてあるので、あまりマンドリンっぽく聞こえない。民族楽器っぽい響き(中村宗一郎)
- この曲にも後半は12弦ギターを重ねた(坂本慎太郎)
- ゲストコーラスはジュン(ママ・ギタァ)
- 次の曲への伏線ですね。ちょっとこうスペインの石畳みたいな。(坂本慎太郎)
からっぽの町
- ギターはVox、マクソンのパライコでパコンとした音にして弾いている(坂本慎太郎)
- SGも重ねている。アンプはフェンダーのチャンプ
- エフェクターはホンダサウンドワークスのSPICE。SPICEは音が締まる、はっきりした音になる
- ソロはグヤトーンのワウファズ
- 黒い車は霊柩車のつもりなんですけど、死人もいない町に霊柩車が走ってるっていうイメージで(坂本慎太郎)
ボタンが一つ
- クリック音はボスのDr.Beat(メトロノーム)をバイブロキングに繋いでリバーブとトレモロをかけた
- 小川のせせらぎのようなノイズも流した
- 中村宗一郎の娘さんに歌ってもらった(名前はFUKO 坂本慎太郎のソロでも活躍している)
- この曲はできたときから子供に歌って貰いたくて、ずっと隠していた(坂本慎太郎)
- 最後のピアノは放課後に学校で誰かがピアノを練習している感じが欲しくて付けた(石原洋)
- SGと手作りアンプで、間にフェンダーのリバーブボックスをかました
- これもなんんか子供が歌うことでmちょっと童謡というか、いい感じに。一番身近な子どもに頼んだら一発でできて。(坂本慎太郎)
冷たいギフト
- PortaSound使用。フェンダーのリバーブボックスを通って手作りアンプ
- ソロはSGとグヤトーンのワウファズに手作りアンプ
- ソロのバックでシャラーンと鳴っているのが12弦ギター
- 最後に入る子供たちの合唱は親戚の子供たち四人。たまたま女の子ばかりだった(中村宗一郎)
- それは石原洋のアイデア。録り終わったあと、ご褒美のアイスをあげて、それを食べて騒いでるのを隠し録りしたのが「しびれ」の「誰だっけ?」に入ってる(坂本慎太郎)
- 後半に入るストリングスみたいなのは坂本が弾いた。サンプリングのメロトロン
- シングルのジャケットで、子どもの絵と、そのうしろにもうちょっと年月が経ってからの人たちの絵があるんですけで、そのへんはちょっと曲のイメージに通じるものがあると思います。二枚にまたがっている感じが(坂本慎太郎)
星になれた
- オープニングと二番のあたまで口笛をふいてくれたのもママ・ギタァのジュン
- 誰か口笛できる人いない?と聞いたらみんなうまくなくて、彼女にやってもらったらすごくうまかったのでそのまま採用
- 全体に入っている鍵盤はちゃんと弾ける人に弾いてもらった
- ギターはSGとバイブロキング
- エフェクターはテープエコー。ソロは二回ともビッグマフ
- 最後に12弦ギター
- レコーディング中にできた曲。後半のブレイクなど含め一緒にアレンジしながら組み立てていった(石原洋)
- 映画でいうエンドロールが浮かぶ感じ(坂本慎太郎)
- 焼け跡で子どもが口笛を吹いているような情景があとから浮かんできたんですけどね。焼け跡で力強く生きているような。ポケットに手を入れて星空を見ながら口笛を吹いてるような。(坂本慎太郎)
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