脳血流を阻害するとんでもないウイルスである
COVID-19患者における脳血管運動反応性(VMR)の役割についての文献が発表された
Cerebral Vasomotor Reactivity in COVID-19: A Narrative Review
やはりコロナは脳に影響が出る理由がわかる。
- ウイルスの直接的な侵入: SARS-CoV-2は主に呼吸器系を影響を与えるが、神経系にも影響を及ぼすことが知られている。ウイルスはスパイク(S)グリコプロテインを介して神経細胞、グリア細胞、そして血管内皮細胞に侵入する。
これらの細胞はアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を含んでおり、ウイルスの侵入を許す。 - 血管内皮細胞の機能不全: SARS-CoV-2の感染により、血管内皮細胞に様々な機能不全が引き起こされる。これには血管の調子の変化、酸化ストレス、そしてサイトカインストーム(免疫反応の過剰)などが含まれる。
これらの変化は脳の血流動態の悪化を引き起こし、COVID-19患者において重症化や予後不良のリスクを高める。 - 血管運動反応性(VMR)の損傷: 最近の研究では、COVID-19患者において血管内皮細胞の機能不全と脳のVMRの損傷が起こるという仮説が支持されている。
これらの変化は、直接的なウイルスの脳侵入や間接的な影響(炎症やサイトカインなど)によるものと考えられている。
コロナにより脳血流が悪くなるとどうなるか
簡単に言うと、神経学的症状が出る。
脳血流の悪化で起きる症状は以下である。
- 頭痛
- 味覚喪失
- 嗅覚喪失
- 発作
- 虚血性脳卒中
- 脳出血
- 脳炎
- 髄膜炎
などである。
これらすべて、QOLを著しく低下させるし、脳出血や脳炎などは人生ごと壊す病気でもある。
このような最悪のウイルスであることが確定してきている。
そんな中、日本では現在、第9波とも言える最大級の感染拡大が継続中である。(2023/07/27現在)
お気楽ムードである。ここいらで目を覚まさないといけない。
最近では東京都の救急出動回数も常に2500以上だ。2500が限界値であると言われているが、ここずっとキャパオーバーである。
救急出動回数の確認は以下リンクで行えるので参考にして貰いたい。
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