亀川さんの学生時代から東京に出るまで
音楽の旅路
- 高校時代:
- 嗜好: ハードコア・パンク(例:リップ・クリーム、ガーゼ)
- 魅力: 音の大きさとインパクト
高校の頃はハードコア・バンク聴いてたんですよね。 「 ええ、リップ・クリームとかガーゼとか」 創成期の日本のハードコア・パンク」
ー どこに惹かれたんですか? 「やかましかったからかな。とりあえず、あの頃、知ってた なかで一番やかましかった」
- 高校後期以降:
- 嗜好の移行: ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、テレヴィジョンなどへの関心移行
そこから70,Sパンクに行ったりは?
「パンクに行くより、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド とかに。あとテレヴィジョンとか。セックス・ピストルズより気に入ってたかな。雑誌とかで写真みても、なんとなくそっちのほうが・・・・・・」- 活動: 音楽活動をあまり行わず、バンド活動もしない期間があった。
- バンドは普通のロックをやっていた。
当時やってたバンドはどんな感じですか?
「普通のロックって感じですかね。とりあえず、なんにもわかんなかったんですよ。レコード聴いて、ベースがどの 音かわかんないし。コピーも出来ない」
それが今や、あんな凄いプレイを!
「でも、我流ですからね。楽器屋のあんちゃんとかのほ うがしっかり弾けるんじゃないですか?」
昔から指弾きですか?
「ええ。かといって、こだわりがあるわけじゃないんです 学園祭とかに出たりとかは・・・・・・。 出たかなぁ?いや学園祭行ったかなぁ?」
そっから思い出さなきゃいけないんだ(笑)
「学校あんまり行ってなかったんで。一応、朝起きて家を 出るんだけど、一周して帰ってきたり(笑)」 - 最初は大阪へ
高校卒業してすぐ東京に来たと。
「いや最初は大阪に。それは、なんとなくですかね。一年半くらいいたけど、結局なんにもやんなかったですね。バンドもやんなかったし」
―そうだったんですか。その頃はどんな音楽を?
「パンクとかはあんまり聴かなくなってたかな。ドアーズとかね・・・・・・でも、その頃はあんまりレコード買ったりし なかったんで。ホントになんにもしてなくて………………」
――では、ライヴ観に行ったりもしてないと。
「まぁ、山口冨士夫さんとかは観に行ったりしました。あ、 そうだ、忘れてた、高校の終わりにジャックスを聴いてました。たしかベスト盤が出たんで。でもあれってからっぽの世界が入ってないんですよね。からっぽの世界が聴きたかったなぁ」
- 嗜好の移行: ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、テレヴィジョンなどへの関心移行
- 東京移住後:
- バンド加入: ゆらゆら帝国にベーシストとして加入。
「ゆらゆら帝国で最初にギターを弾いてた人が、実家の 時に近所だったんですよ。で、彼から「なんにもやってな いんだったら、東京に来ない?」って連絡がきて」
で、東京で一緒にバンド組んだんですか? 「いや、それはもう今のバンドですよ」
――あ、それがもう、ゆらゆら帝国でしたか。
「で、引っ越す前に一回東京に遊びにいったんですけど、そ の時、観にいきましたよ。20000Vのオーディション とかやってるの(笑)」
へぇー。その後、誘われるわけですよね。観て、いかがでした?
「出来るかな?って思ったけど。離しいかどうかもわからなくて。でも、とりあえずやることもないし、そんなに違和感もなくすんなり入れましたけど」 - 坂本慎太郎との共通項
「坂本君と話してると、わりと聴い てるものが似てて。あと、水木しげるが好きとかね」
共通項は水木しげるだったんですね。
「 ジャックスとか、ドアーズとかね」 - 音楽スタイル: 初期は暗いトーンが多かった
「今思うとマイナーコードが多かったかな。一般的にいう と・・・・・・暗い感じ。そん時はそういうふうに意識しなかったんですけどね」
- 嗜好の変化
音楽的な嗜好の変化はありました?
「昔はわかんなかったけど、今はドロドロしてる感じってのが自分でわかるようになってきた。そういうのは今あ んまり体質的に受け付けないですね。でも、ドロドロし た感じがなくなったとか、明るい曲が増えたっていうのは アップテンポな曲が増えたからかもしれないですね。それは一郎君に変わったからかも」
客のノリも変わったでしょう。
「 ダイブする人いますけど・・・・・・ホントかなぁって」
- バンド加入: ゆらゆら帝国にベーシストとして加入。
音楽へのアプローチ
- 演奏スタイル: 自己流であり、技術的な完璧さよりも感覚で演奏。
- 演奏テクニック: 主に指弾き。特別なこだわりはなし。
個人的な趣味と生活
- ライブ観戦: 東京に来てからは、特定のアーティストのライブにしばしば参加。
東京に来て、何かライヴ行きました?
「けっこう行きました。灰野さんとか。最初観た時はビックリしちゃって、しばらく通うようになりまし たね。驚きました…こんな楽器の弾き方する人間がいるのかって。だって楽器が飛んでいっちゃうんだもん」 - 髪型: 東京に来てから髪を伸ばし始め、約10年で長い髪がトレードマークに。
性格
- 自己評価: 主体性がなく、日々からっぽと感じることが多い。
「何でも話してるつもりなんですけど、ホント、日々からっぽで」
――「からっぽの世界」ですか(笑)。
「でも、あれはまだなんかからっぽ〉で訴えてるものが あるじゃない。物の哀れみたいな悲しさとか。僕はホントにないからね。感情の起伏がない」
そんなキッパリ言われてもなぁ。
- 音楽観: 特定の感情に訴えるより、具体性のない感覚を好む。
最後に亀川さんの好きな音楽に共通するニオイを教えてください。
「う~ん・・・・・・聴いててどうでもよくなる感じかなぁ。と いっても、投げやりな感じじゃないですよ」
現実感がない感じ・・・・・ですかねぇ?
「具体的に暴れたくなるとかね。そういうのじゃない感じが好きかもしれないですね」
それはゆらゆら帝国にもありますね。泣ける感じの曲にしても具体的な悲しさじゃない。
「 ストーリーがないからね。こうしてこうなって悲しいでしょっていうんじゃないし。小説みたいなのはね。小説でやればいいと思うんですよね」
影響を受けたもの
- アーティスト: ザ・ドアーズ、ジャックスなど
- カルチャー: 水木しげるの作品に共感を示す。
転機となった出会い
- ゆらゆら帝国のギタリスト: 故郷が近所であり、東京に来るきっかけを作った人物。おそらく橋口優さん。
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