コロナ感染で体内のCD4+とCD8+が減る
コロナにかかってもいいことは無い。(大人も、子どもも)
コロナに一度感染すると、長期的に他の病原体に感染しやすくなり、癌細胞の増殖を抑制できなくなる体になる可能性がある。
何故かと言えば、リンパに影響が出るからだ。
これが論文。
AIDS and COVID-19 are two diseases separated by a common lymphocytopenia
簡単に要約すると
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HIV感染者184名とSARS-CoV-2感染者110名を調査
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COVID-19、AIDS両疾患においてB細胞が同等の減少であり、COVID-19ではAIDS患者と比較してT細胞の総量の減少がより深刻であることが観察された。
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CD4+細胞数も減少する。COVID-19、AIDS両疾患で同程度。
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AIDS患者ではCD8+細胞は正常よりわずかに多いのに対して、COVID-19患者ではCD8+細胞集団は著しく減少している。
コロナに感染するとCD4+細胞とCD8+細胞が減る。
CD4+細胞の主な役割は、体が感染や疾患に対抗するための免疫応答を調節および強化すること。
CD4+細胞は、体が感染に遭ったときに他の免疫細胞(例えばB細胞やキラーT細胞(CD8+細胞))を活性化し、感染に対抗するための抗体を産生するように刺激する。
CD8+細胞の主な役割は、感染した細胞やがん細胞を直接攻撃して破壊すること。
CD8+細胞は、ウイルスに感染した細胞やがん細胞が表面に表示する、異常な分子や異物を認識する能力がある。
これらの細胞が減ることや機能不全は、感染症やがんの発露を促進し、免疫応答を弱める可能性がある。
論文によれば
コロナに感染した集団では、病原体や、癌細胞を攻撃するCD8+細胞が、HIV感染者の集団より低かった。
CD8+が減るとどうなるか
CD8+細胞が減少することのリスクには以下のようなものが考えられる。
- ウイルス感染に対する体の抵抗力が弱まる。
CD8+細胞はウイルスに感染した細胞を攻撃するため、その数が減少すると、ウイルス感染に対する体の防御能力が低下する。 - 感染症に対する免疫応答が不十分になる。
CD8+細胞は体が感染に対抗するための免疫応答の一部を担っているため、その数が少ないと感染症の治療が困難になる可能性がある。 - 自己免疫疾患や癌のリスクが増加する。
CD8+細胞は異常な自己細胞や癌細胞を排除する役割も持つため、その数が減少するとこれらの疾患への感受性が増える可能性がある。
CD4+が減るとどうなるか
CD4+細胞が減少することのリスクには以下のようなものが考えられる。
- 感染症に対する体の防御力が弱まる。
CD4+細胞は免疫応答の調節者であり、その数が減少すると、体が感染に対抗する能力が低下する。 - HIV/AIDS感染時のリスクが増大する。
HIVは特にCD4+細胞を対象とし、感染するとCD4+細胞数が低下し、最終的にはAIDSを引き起こす。 - 自己免疫疾患のリスクが増大する。
免疫系の調節がうまくいかないと、体自身の細胞を攻撃する自己免疫疾患のリスクが上がる。 - 全体的な免疫機能が低下する。
CD4+細胞は免疫応答の中心的な役割を果たし、その数が減少すると、体全体の免疫力が低下する。
コロナ感染と『ヘルパンギーナ』『RS』との関係
それらの免疫関連の細胞がコロナ感染により減るとどうなるか?
CD4+細胞やCD8+細胞が減少することに伴うリスクとして、特定の感染症、具体的にはヘルパンギーナや呼吸器シンシチャルウイルス(RS)感染症のリスク増加が考えられる。
- ヘルパンギーナへの感受性が増大する。
この病気は主に小児に影響を与え、手足口病や風邪と同様にエンテロウイルスによって引き起こされる。CD4+細胞やCD8+細胞の減少は、体がウイルスに対抗する能力を弱め、感染リスクを高める。 - RSウイルス感染症のリスクが増大する。
RSウイルスは、特に幼児や高齢者に重症の呼吸器疾患を引き起こす可能性がある。免疫機能が低下すると、ウイルスの感染や病状の悪化リスクが増加する。 - 再発性の感染症リスクが増大する。
一度治癒したとしても、免疫系が弱まっているとヘルパンギーナやRSウイルス感染症を再度罹患しやすくなる。
これらのリスクは、免疫系の中心的な役割を担うCD4+細胞やCD8+細胞の数が減少することで引き起こされる可能性がある。
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