上級国民の構成要素
時速100キロ近くで暴走か 池袋10人死傷
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44126710U9A420C1CC0000/
痛ましい事故がありました。
この事故を起こした運転手の飯塚幸三は
- 東京大学卒業
- 元通産省勤務
- 農機具会社の「クボタ」元副社長
という経歴を持ちメディアから「容疑者」扱いされず「~さん」という敬称まで付けられて、報道されました。
飯塚幸三は「上級国民」だ。
だから逮捕もされない。マスコミも容疑者扱いしないのだ、という風潮が生まれました。
そして、事件後まもなく、神戸でバスが事故を起こし、人が亡くなりました。
バスの運転手を警察はすぐに逮捕しました。
マスメディアも彼を「容疑者」扱いしています。
【炎上】神戸バス事故は即逮捕で容疑者 / しかし池袋交通事故は5日経過しても逮捕されない飯塚幸三さん「忖度が存在する」
http://buzz-plus.com/article/2019/04/23/jiko-taiho-yougisha-news/
これらの事故が立て続けに発生し、事件を起こしたと見られる人への警察の対応、マスコミの対応が異なることからさらに炎上しました。
「上級国民だから逮捕されない」は弁護士から見ても本当と思う理由
では、上級国民を構成する要素が語られています。以下に羅列します。
- しっかりした職業
- しっかりした住居
- 財産
- 前科や前歴がない
- 証拠隠滅をそそのかすような組織、団体との関わりがない
- 殺人や放火など、法律上、重たい法定刑が定められている犯罪を犯す、疑いをかけられることは稀
- 過失犯など法定刑がそこまで重くない犯罪を犯すことが中心
これらのうち、しっかりした職業や住居、財産を全部なげうって上級国民が逃亡するという事は考えにくいとされるから、上級国民は逮捕されにくいと結論づけています。
ただし「しっかりした」という観点には、警察による多くの恣意性が混在することになります。
(そもそも、しっかりした職業って何?バスの運転手は「しっかりした」職業ではないの?)
また「実刑になっても、2、3年というのであれば、情状が悪くなる、身体拘束される、あるいは終わりのない不自由な逃亡生活を覚悟して逃亡し、証拠隠滅をする可能性は、ますます下がる」と結論付けている箇所もあります。やはりここには警察による多くの恣意性が入り込んでいます。
(財産が無くても、仕事をしていないとしても、逃げない人はいます)
警察による不当な差別
上記から考えると、上級国民が逮捕されにくいというより
むしろ「職業の種類、財産の多寡だけで、逮捕されやすい人がいる」ということでしょう。
逮捕の基準が、警察の恣意的な判断に委ねられすぎているということです。逃亡する意図があるかどうかという内面まで勝手に判断しています。
これまで事故を起こしたバスの運転手が証拠隠滅したり逃げたりした事実があるのでしょうか?
逮捕には「逃亡」や「証拠隠滅」の可能性がある時を除いて逮捕する必要がありません。
すなわち、明確な意図を持った悪党です。
これを踏まえると、銭形のようにルパンレベルの大物の悪党に限って逮捕するべきでしょう。
小物は逮捕しない。そのような割り切りをしないと無駄金がかかります。
当たり前ですが、警察の活動費は私たちの税金から出ています。警察が余計な活動をすることは私たちの懐から金をこっそり盗むのと同じです。
そして、逮捕拘留によってマスコミが騒ぎたてることで、小物の人生が壊れてしまいます。
一度きりの人生なのに。
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